加圧トレーニングで肩こり解消するには腕がどこから付いているかを知る
肩はどこからついている?
「腕はどこに付いていると思いますか?」と質問されたら、どのあたりだと答えますか?パーソナルトレーニングのお客様にお聞きすると、「肩のあたりから生えている感じ」という答えが非常に多いです。
私も機能解剖学を学ぶまでそう思っていましたが正しくは、上記の図で言うと腕は胸鎖関節(きょうさかんせつ)が構造上、始まりの部分となっています。
「そうなんだ~!」と思った方はぜひ今すぐに胸鎖関節のすぐ下(胸の筋肉の中央上部)を指で押さえて腕を真横に挙げてみてください。
※左の中指で右側の胸鎖関節付近(胸中央上部)を押さえ、右腕を真横に挙げる。
いつもより腕が上に上がりませんでしたか?
腕が生えている根本でである胸鎖関節を固定すると、腕が上がりやすくなる。これは腕が胸鎖関節から繋がっている証拠なんです。また、押さえた胸の部分が痛かったり、痛気持ちいいという場合は腕が内巻きにはいって胸の筋肉が縮んでいる証拠です。
胸と力こぶの筋肉が縮んでしまっている
反り腰や猫背の不良姿勢の方は大抵胸と力こぶの筋肉が縮んでしまっています。
直接的に不快になるのが肩周りや首のコリなのでマッサージなどではリラクゼーションのために肩・首辺りにアプローチする事が多いと思いますが、根本解決には「前側の縮んだ筋肉=胸と力こぶ」を緩めて、伸ばす必要があります。
また、意識だけでも「腕は胸のあたりから付いている」と意識して動かすと動く範囲が広がったりします。
これも試してみて下さい。
手で両肩をさわり、肘をぐるぐると大きく回す「肩回し」を「胸の中央の胸鎖関節から回す」イメージで回してみましょう。
肩から意識する肩回しよりも、腕が大きく回ったと思います。腕は胸の中央付近から付いているので「まずは胸の筋肉を緩める」ということを意識すると、肩こり解消に役立ちます。
加圧トレーニングの効果も倍増する
加圧トレーニングは血行促進効果によって、肩こり解消にも絶大な効果を発揮しますが、上記の”腕のスタート位置”を意識したアプローチをすると断然効果が上がります
胸と力こぶの筋肉を緩める
まず、縮んでいる筋肉=胸と力こぶを緩めます。
緩める方法は複数ありますが、➀胸鎖関節の周りのセルフマッサージ②ストレッチポールでのリリース・・などが挙げられます。
これらを行うと、前側に回り込んでいた腕が本来の位置に戻り、肩こりのする場所に腕の重さが加わらなくなります。
つまり、この時点で肩こりも楽になり、腕が回りやすくなります。
伸びて弱くなっている筋肉を鍛える
姿勢が改善して腕が回りやすくなったところで、加圧ベルトを巻いて圧を調整し、毛細血管の隅々まで血液を送り込みます。
そして、伸びて弱くなってしまっている筋肉=例えば背中や二の腕を鍛えていきます。
加圧トレーニングは筋肉を鍛えると同時にコリの部分の血行促進も図れるので、トレーニング後はかなり肩こりが軽減しているのが実感できます。
まとめ
■人間の腕は構造上、肩ではなく胸鎖関節(胸の中央)から生えている!
→腕が胸の中央から生えている、という意識をもって腕や肩を動かすとより大きく関節を動かせる
■肩こりがある人は、胸鎖関節周囲と力こぶの筋肉が縮んで硬くなっている
→縮んで硬い筋肉を緩めると、腕が正常な位置に戻り肩こりが解消する
■上記を踏まえて加圧トレーニングを実施すると、良い状態を改善し維持するのに効率が良い
カラダの構造を少し意識してトレーニングに取り組むと、効果が出やすいというお話でした。
両肩を指先でさわり、胸の中央から動かす意識をして行う肩回し、これはぜひやってみていただきたいです。
最後までお読みいただき、有難うございました。