加圧トレーニングは”血を止める”のではなく、むしろ”流して”います
加圧トレーニングをこれから始めたい、という方によくご質問を受けることの一つに、「加圧って血を止めてやるんですよね?」
「血を止めて運動して大丈夫なんですか?」というものがあります。
加圧トレーニングはむしろ血液を通常よりも”流して”行うのですが、結構「止める」「止血する」=だから「危険」というような認識の方が多いようです。
確かにベルトを巻いているので、止めているように見えますね。
そのあたりの疑問について、少しでもわかりやすく、ということを意識して、記事にまとめさせていただきました。
目次
加圧は庭で草木に水を撒くときのホースに似ている
加圧トレーニングは血液を遠くに飛ばす
お客様にいつもご説明する時に用いるのが、「水まきの時のホース」です。
水を遠くに飛ばすために、水が出るホースの入り口を指で押さえて、間口の面積を狭めますよね。
加圧トレーニングも腕の付け根・脚の付け根という血の流れが速い部分の間口を適度に狭めて、血液を遠くに流す、ということをしているのです。
個人個人で、血圧・血管の強さ・筋肉の量・体脂肪の量・・などが違うため、血液が流れるギリギリの隙間を作るためにベルトの締め具合を調節することが必要になります。
それは、加圧の圧力設定の難しいところで、資格を持ったトレーナーから受けることが必要になります。
加圧トレーニングは締め具合が効果を左右する
加圧の圧力設定が効果を左右する
ホースで水をまくときにも、指で狭める間口が”ギリギリ狭いほど”水が遠くに飛びますね。
加圧トレーニングでも、ギリギリ狭い部分から勢いよく血液が末端へ向かって飛び出していくような設定が必要です。
これを締め過ぎると、皆さんが勘違いされている「止血」になります。止血になると血栓のリスクが高まったり、十分な酸素を脳が受け取ることが出来ずに、一過性の貧血になってしまう可能性があります。
これらを防ぐために加圧インストラクターは、加圧機材の数値や巻き具合の調整をするわけです。
加圧トレーニングは指導者の実力や経験値によって効果が左右される、ということもよく言われるのですが、トレーニング指導以外にこの圧の設定部分が非常に重要な部分になります。
その日の状態に合わせる設定が必要
圧を設定する時に、加圧機材の数値だけでなく、その日の体調や血圧などの情報が必要になります。
また、今まで別の施設で加圧トレーニングを受けた方からご相談を受けた内容の中に、「上半身と下半身同時にベルトを巻く加圧トレーニングの指導を受けた」「腕が白くなるくらい加圧ベルトを巻いてトレーニングしたら貧血になった」などがありました。
腕と脚、同時にベルトを巻くことは加圧トレーニングのガイドラインから外れている指導です。
また、腕が白くなるくらい、というのはベルトを締め過ぎている=止血に近いような状態になります。
加圧トレーニング前の問診が必須
加圧前に問診を詳しくすること、加圧ベルトは上半身・下半身分けて巻くこと、腕の色や血管の状態を良く見て圧設定をすること、などは加圧トレーニング本部の指導指針の基本です。
そうしたことから外れた指導を受けた方の感想として、「加圧トレーニングは血を止めるから危険」という一部の認識を作り出しているのかもしれない、と感じています。
加圧トレーニングを受ける時には、問診の有無やガイドラインに沿った指導をしているかなどをチェックすることをお勧めします。
まとめ
■加圧トレーニングは血を止めるのではなく、流している
■ホースの間口を狭めて水を遠くへ飛ばすように、圧力の調整をしている
■圧力の調整の仕方によって、効果に差が出る
■一部の適切でない指導によって、加圧は血を止める、という誤った解釈が広まった可能性がある
■機材の数値調整だけでなく、問診結果や正しいガイドラインを基に調節ができる指導者から指導受けることが大事
以上、加圧トレーニングは血を止めるわけではなく、流している、という観点からお話させていただきました。
執筆者の情報
この記事を書いたのは
アラフォー女性専門パーソナルトレーナー/ダイエットアドバイザー鈴木やつか
1984年7月4日北海道函館市生まれ。
神奈川県横浜市で育ち、現在も横浜で活動中。
キャンセル待ちが出る人気パーソナルトレーナー
-所有資格-
・NSCA-CSCS(全米ストレングス&コンディショニング協会‐ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)
・KAATSUJAPAN-加圧インストラクター
↓詳しいプロフィールはこちら↓
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