加圧トレーニングで自律神経が整うとよく眠れる。痩せる。
加圧トレーニングをはじめたお客様から頂く感想のひとつに「よく眠れるようになった」「夜から朝の体重の減少がすすむようになった」というものがあります。
ダイエットのために加圧トレーニングを始める方は多いので、「よく体重が落ちる」効果はもちろん喜ばれるのですが、「よく眠れるようになった」ということに非常に喜びを感じていただけることも多いです。
今回の記事では、そうした事例の理由を現役パーソナルトレーナー兼加圧インストラクターが解説いたします。
交感神経と副交感神経
加圧トレーニングをするとなぜよく眠れるのか、痩せるのか、を理解するには交感神経と副交感神経について知る必要があります。
交感神経と副交感神経は正反対の働きを持って成り立っている自律神経です。
交感神経は、いわば戦闘モード。積極的に活動する時、頭をフル回転して仕事をする時、運動をしている時、緊張している時、などに優位になります。
副交感神経はその逆で、リラックスしている時、急速している時、眠っている時、などに優位になります。
この2つの神経はシーソーのように相互に働きます。交感神経が働いている時は、副交感神経がお休み。
副交感神経が働いている時は、交感神経がお休み。
簡潔に言えば、昼間は交感神経で活動し、夜は副交感神経で昼間の疲れやダメージを回復させる・・この切り替わりで、人は健康を保っています。
働く女性は自律神経が乱れている
現代女性・・特にご自身の仕事を抱えながら家庭のこと(家事や育児)をこなさなけれないけない女性は、交感神経と副交感神経の切り替わりがうまくいかず、自律神経が乱れています。
常に交感神経がONになっているような状態で、リラックスモードの副交感神経への切り替えがうまくできない、という状態が多いのです。
仕事で交感神経で戦って帰ってきても、家で副交感神経に切り替えられない、交感神経が24時間ON状態なのです。
寝ている間も交感神経・・これはつらいですよね。疲れがなかなか抜けない・・朝起きた時にすっきり起きれない・・すでに疲れている・・そんな方は交感神経と副交感神経の切り替えがうまくできず、自律神経が乱れている可能性があります。
加圧トレーニング時には切り替わりが早い
加圧トレーニングは血流を適度に制限することによって「すごくハードなトレーニングをしている!」と脳を勘違いさせる、という特徴があります。
キツイ!と感じていると交感神経も高いレベルで優位になるのが特徴です。
加圧トレーニング終了後に加圧ベルトを外すと、ザーッと血液が全身を巡り、達成感・適度な疲労感・スッキリ感などで副交感神経が優位になります。
この時、高いレベルで交感神経が優位だったところから振り子のように副交感神経に切り替わるので、自律神経が再設定されやすいのです。
加圧トレーニングはキツイけど、終わった後の快感がクセになる!というお客様も非常に多いです。
それから、イライラしている時も加圧をすると普通のトレーニングより気持ちがスッキリする、という感想を頂くことも多いですね。
自律神経の話に戻りますが、加圧トレーニングによって自律神経が正常に働くようになると、夜にかけてリラックス状態が作れるようになり、良く眠れるようになる→睡眠の質が上がり、ダイエット効果も向上する、ということなのです。
よく眠れると痩せるのは・・
良く眠れると痩せる、ということについてお話します。実は体脂肪が燃焼してなくなる、という現象はトレーニングをしている時よりも寝ている間に活発に行われます。
この時(寝ている時)に副交感神経=回復モードにしっかり切り替わっている、ということは痩せる上で非常に重要なことなのです。
また、よく眠れるということは、脂肪を分解する作用のある成長ホルモンが多く分泌されます。
加圧トレーニングをすると、加圧トレーニング直後と就寝時の2回、成長ホルモンが多く分泌するのでお得な感じがしますね。
まとめ
■交感神経・副交感神経がうまく切り替わり、働きが正常なことが健康・ダイエットにおいて重要である
■現代女性は自律神経が乱れていて睡眠の質が悪く、痩せにくいことも多い
■加圧トレーニングは通常のトレーニングよりも交感神経・副交感神経の切り替えが振り子の反動的な効果で切り替わりやすい。
→その結果、自律神経がリセットされ、よく眠れたり痩せやるくなることがある
■痩せるのは運動中ではなく睡眠中。睡眠の質は非常に重要である
以上、「加圧トレーニングで自律神経が整うとよく眠れる。痩せる。」というテーマでお伝えさせていただきました。